大阪市内はもうすぐ春分なのでほとんど真西に日が沈む。



読んだ本
『日本の「射精責任」論』沼崎一郎,宮地尚子,他
望まない妊娠は男性が射精しなければ100%存在しない、というブレアの『射精責任』の論点はシンプルで明快。実は約30年前の日本で論じられていた射精責任論の論文や、男性学、フェミニズム、不妊、同性愛などの視点から、日本社会における「射精責任」論を集めている。中絶と男というとアジェイ=ブレニヤーの短編「ラーク・ストリート」を思い出す。最近観た映画『マーティ・シュプリーム』は射精責任の映画だった。なぜブレアの本にインパクトがあったのか分析する江原論文がめちゃくちゃ興味深かった。女性の自己決定権と男性に責任を負わせることの対立。女性を支配するために喜んで「責任」を引き受ける男もいる。射精責任は女性の性的自律、主体性をサポートするためのものでなくてはならない。とにかく現状いえるのは妊娠、中絶、育児についての責任が女性に負わされすぎているということ。男の妊娠などの知識は高校卒業の時点で止まってる人が多いんじゃないだろうか。健康診断の時とかに社会人のための性教育とか義務付けられないのかな? 『射精責任』の主張が過激だと思う人もいるかもしれないが、穏便に男たちに語り掛けてそれで社会が変わるだろうか?肩を叩いて話を聞いてもらえないならハンマーで殴りつけるしかない
https://bookmeter.com/reviews/134103341
気になった本
疎外論入門 田上 孝一(著) – 集英社
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784087214048
“現代社会で多くの人が抱いている疎外感。本書では、疎外とは本来あるべき自分の大切なものがよそよそしくなってしまう事態を指すが、マルクスにとって、疎外とは個人的な問題である以前に社会のあり方の問題であった。
資本主義においては、人間は自ら作り出したモノによって自ら支配されてしまう。その疎外をどう乗り越えていけばいいのか。
本書はマルクスを軸に据えながら、ヘーゲルやルカーチ、ハイデガー、フロムなどマルクス以前以後の哲学者・思想家による疎外論の系譜を辿り、最後に「疎外なき社会」を考察する。”
政治の擁護 バーナード・クリック(著) – 岩波書店
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784003403716
“英国の政治学者バーナード・クリック(1929-2008)が、政治を破壊しかねない思想・行動を次々と俎上にのせ、それとの対比で政治の特質を明らかにしていく。政治とは、多様な利益や意見の存在をふまえ、調停と妥協によって合意にこぎつける営みである。独善的・強権的な政治観が強まるなか、読み継がれるべき一冊。”
触発する言葉 ジュディス・バトラー(著) – 岩波書店
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784006004934
“既存の権力に支えられ、差別を再生産する言葉。一方で、社会を触発し、変化をこじ開ける力をもつのもまた言葉である。なぜ言葉は人を傷つけることができるのか。言葉と行為の関係に迫り、言語の政治性を縦横無尽に論じる本書は、緻密な理論が政治参加になりうる可能性をも示す。バトラー初の文庫化。(解説=河野真太郎)”
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