戦争

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映画

2024年観た映画、配信ドラマまとめ

今年いちばん心に刺さったというかえぐられた映画は『関心領域』と『シビル・ウォー アメリカ最後の日』だった。大量殺戮が行われる強制収容所に隣接する家で、幸せな日常を過ごす所長一家の姿は、ウクライナやガザで起こる悲劇を傍観しながら暮らす自分の姿...
映画

希望はどこにもない。黙示される地獄/『シビル・ウォー アメリカ最後の日』感想と考察

『エクス・マキナ』、『アナイアレイション -全滅領域-』、『MEN 同じ顔の男たち』の監督・脚本アレックス・ガーランドの最新作。 FBIを解体し独裁体制をひこうとした大統領に対して、多くの州が反旗をひるがえし、政府軍と州軍や自警団とが内戦状...
映画

「男らしさ」はいいもの? 悪いもの?/ジョナサン・ゴットシャル『人はなぜ格闘に魅せられるのか』感想と考察

大学で英文学を教えている40代の著者が総合格闘技に挑戦して実際にリングに立ち対戦するまでのルポルタージュと、格闘技や暴力についてのエッセイ。 ボクシングなど1対1で対戦するスポーツの形式、ルールなどが決闘にルーツをもつこととか、総合格闘技の...
映画

“ここはお墓よ”/『君たちはどう生きるか』を観て涙が止まらなかった理由

まずめちゃくちゃおもしろかったし世界観を楽しめた。その一方で、「これで終わりなんだ」と強く思わされて、悲しくて涙が出てしかたなかった。 今作はいままでの宮﨑駿監督作とは大きく違った作品だと思う。 『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』や『ハウル...
読書

ドストエフスキー『作家の日記3』小沼文彦訳(ちくま学芸文庫)と中編「柔和な女」読書メモ

『作家の日記』4,5,6と読んでもういいかと思ってたんだけど、収録されてる中編「柔和な女(やさしい女)」を読んどかないとと思って。あいかわらず政治評論には反発しか感じないけど、激しい主張のエネルギーがぴりぴりとページから伝わって充電されるよ...
読書

高野雅之『ロシア思想史 メシアニズムの系譜』読書メモ

ドストエフスキーが『作家の日記』で書いているとち狂ってるとしか思えない政治評論にびっくりして、いろいろ調べてるうちに見つけて読んだ。ロシア思想史において「メシアニズム」と呼べる考え方を持っていた思想家を、列伝体のかたちで一人ひとり論じている...
映画

自分自身の狂気と愚かさと暴力によって不幸になる男たち『イニシェリン島の精霊』

『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー監督作。『スリー・ビルボード』は登場人物たちの激しい対立と人種差別・ヘイトの社会問題を描いた作品だったけど、今作でも二人の登場人物が激しくいがみあうことになる。 中年男と老人の子どもじみた対立、...
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