U-NEXTにて配信。戯曲の映画化。家族ドラマ版の『ねじの回転』といったかんじで、不穏な雰囲気が高まり、不気味な現象が起きるけどそれが幽霊や呪いだとかはっきりとは描かれない。ある一家の末娘がパートナーと引っ越してきたニューヨークのぼろいアパートに家族が集まって感謝祭をするだけの会話劇なんだけど、鬱状態のときの世界の見え方そのもので、人生とは、人間の存在とはこんなにも恥辱にまみれたものなのかとほんとに陰々滅滅としてくる。登場人物全員が病気や仕事の問題、精神的な危機を抱えていて、みんな大丈夫なふりをしているが生きながら内側から腐っているような状態。いや、そんな見方は自分が鬱気質だからで、普通の家族ドラマとして観る人もいるのかもしれない。でもどう考えても登場人物の誰一人明るい未来は待っていない。鬱気味の人は見るのに注意がいるんじゃないかというくらい救いのない話。
『ザ・ヒューマンズ』感想
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