読書 男社会がいかに女性にとって(男性にとっても)有害なものになるか/『DUCKS(ダックス)仕事って何? お金? やりがい?』感想と意見 学生ローン返済のためオイルサンド採掘現場に飛びこんだ著者の自伝的グラフィックノベル。副題はまるでビジネス系の自己啓発書みたいだが、産業構造の変化によって衰退していく地方社会、男社会で女性がいかに過酷な体験をさせられるか、大企業による環境破壊... 2025.04.06 読書
読書 『男はクズと言ったら性差別になるのか』感想と考察 原題は"Arguing for a Better World How to Talk About the Issues About That Divide Us(よりよい世界のための議論 われわれを分断する問題についていかに語るか)"。 "... 2024.11.04 読書
映画 希望はどこにもない。黙示される地獄/『シビル・ウォー アメリカ最後の日』感想と考察 『エクス・マキナ』、『アナイアレイション -全滅領域-』、『MEN 同じ顔の男たち』の監督・脚本アレックス・ガーランドの最新作。 FBIを解体し独裁体制をひこうとした大統領に対して、多くの州が反旗をひるがえし、政府軍と州軍や自警団とが内戦状... 2024.10.07 映画
読書 浅野千恵「潜在的商品としての身体と摂食障害」(江原由美子編『性の商品化』収録)を読む 読み始めはなんで摂食障害? と思ったけど、摂食障害患者の9割が女性で、摂食障害とは女性の病気なのだった。 現在の〈性の商品化〉のありようは、商品化のターゲットとなっている若い女性たちに、自分自身の身体をあるがままに肯定的に受け入れることを困... 2023.08.26 読書
映画 議論する女性たちが体現する民主主義、平等の理想/『ウーマン・トーキング』感想・考察 2005年から2009年にかけてボリビアのメノナイトコミュニティで実際に起きた事件から着想された小説の映画化。第95回アカデミー賞の脚色賞を受賞している。 実際に起こった事件というのは、眠っているあいだに家畜用の麻酔スプレーで昏睡状態にされ... 2023.06.18 映画
読書 ドストエフスキー『作家の日記3』小沼文彦訳(ちくま学芸文庫)と中編「柔和な女」読書メモ 『作家の日記』4,5,6と読んでもういいかと思ってたんだけど、収録されてる中編「柔和な女(やさしい女)」を読んどかないとと思って。あいかわらず政治評論には反発しか感じないけど、激しい主張のエネルギーがぴりぴりとページから伝わって充電されるよ... 2023.03.11 読書
読書 香山リカ 北原みのり『フェミニストとオタクはなぜ相性が悪いのか』読書メモ サブカル・オタクを自認する香山リカ氏とフェミニストである北原みのり氏による対談本。 ワインスタインへの告発によって#metooムーブメントが盛りあがり始めた直後の2017年11月発行。トランプが大統領になった年でもある。 約5年前の本だけど... 2023.02.23 読書
読書 高野雅之『ロシア思想史 メシアニズムの系譜』読書メモ ドストエフスキーが『作家の日記』で書いているとち狂ってるとしか思えない政治評論にびっくりして、いろいろ調べてるうちに見つけて読んだ。ロシア思想史において「メシアニズム」と呼べる考え方を持っていた思想家を、列伝体のかたちで一人ひとり論じている... 2023.02.08 読書