映画 ヒーローがヒーローであることを取り戻す物語、のはずなんだけど/『マーベルズ』感想・考察 キャプテン・マーベルことキャロル・ダンヴァース、配信シリーズ『ミズ・マーベル』で登場したミズ・マーベルことカマラ・カーン、長編映画『キャプテン・マーベル』と配信シリーズ『ワンダ・ヴィジョン』で登場したモニカ・ランボー、3人の女性ヒーローとク... 2023.11.12 映画
映画 『ザ・クリエイター/創造者』なぜストーリーに入りこめなかったのか考えてみた 『GODZILLA』や『ローグ・ワン』のギャレス・エドワーズ監督作。 AI(シミュラント)が人間と共存しているニューアジアと、AIを駆逐しようとするアメリカ軍が対立している近未来が舞台。主人公のジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は... 2023.10.30 映画
映画 『ジョン・ウィック』と『イコライザー』の違い、あるいは罪の贖いとしてのバイオレンス ある種のアクション映画では登場人物たち(ほとんどは男たち)が銃で撃ちあい殴りあい、血を流し死ぬ。映画はなぜこのようなことを繰り返し描き、またわれわれ観客はなぜよろこんでそれを観に行くのだろうか。 最近の例では『ジョン・ウィック』シリーズがそ... 2023.10.18 映画
映画 ”人生は夢”テーマのトルコ映画『あぁ、ベリンダ』感想・考察 Netflix配信のトルコ映画。1986年製作の同名のトルコ映画のリメイク作品である。 実力派のセレブ女優ディララは、シャンプーのCMで自分とは対極にある、働く母親であり良き妻であるハンダンという女性を演じることになる。撮影はなかなかうまく... 2023.09.12 映画
映画 最新作までの軌跡を読む/宮﨑駿『続・風の帰る場所』 渋谷陽一による2008~2013年までのインタビューに加え、ジブリ設立直前のタイミングで行われた、『未来少年コナン』やマンガ映画について語った富沢洋子によるインタビューと、長編監督デビューまでを総括したアニメージュ編集部によるインタビューも... 2023.09.01 映画読書
読書 浅野千恵「潜在的商品としての身体と摂食障害」(江原由美子編『性の商品化』収録)を読む 読み始めはなんで摂食障害? と思ったけど、摂食障害患者の9割が女性で、摂食障害とは女性の病気なのだった。 現在の〈性の商品化〉のありようは、商品化のターゲットとなっている若い女性たちに、自分自身の身体をあるがままに肯定的に受け入れることを困... 2023.08.26 読書
映画 どこまでいっても思弁的、なのにめちゃくちゃ笑えるコメディ映画/『バービー』感想・レビュー マテル社の人形おもちゃバービーを映画化。マーゴット・ロビーは主演とプロデュースを務め、監督と脚本にグレタ・ガーウィグとノバ・バームバックを指名したのもマーゴット・ロビーだったらしいというだけあって、バービー役がハマっている。 すべては「バー... 2023.08.16 映画
読書 ダニエル・C・デネット、グレッグ・D・カルーゾー『自由意志対話』感想 両立論を主張するデネットとハード非両立論を主張するカルーゾーの論戦。 2人とも決定論を受け入れていて、自由意志論者(リバタリアン)が主張するような<自由意志>は否定している。 決定論とは、たとえばドミノ倒しのように、あるドミノが前のドミノを... 2023.08.04 読書
映画 今度のミッションは「神」殺し? スパイ映画と決定論/『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』感想・考察 『ミッション・インポッシブル』シリーズの最新作、これまでのシリーズ作品のなかでいちばん好きかもしれない。過去作との違いはどこにあるんだろうか。 主人公のイーサン・ハントたちが世界を救うためにマクガフィンを追いかけるというのは同じだけど、今回... 2023.07.29 映画
映画 “ここはお墓よ”/『君たちはどう生きるか』を観て涙が止まらなかった理由 まずめちゃくちゃおもしろかったし世界観を楽しめた。その一方で、「これで終わりなんだ」と強く思わされて、悲しくて涙が出てしかたなかった。 今作はいままでの宮﨑駿監督作とは大きく違った作品だと思う。 『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』や『ハウル... 2023.07.20 映画