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映画

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』ここだけはこうしてほしかったいくつかのこと

ダイヤルの運命について インディがバジル(トビー・ジョーンズ)と最後に会ったとき、「必ず破壊してくれ」という言葉とともにダイヤルを託される。しかし映画のラストでダイヤルはインディのベッドサイドにある。 遺物の扱いといえばシリーズ1作目『失わ...
映画

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』と『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の(マルチバースだけじゃない)共通点

2つの作品の共通点とは「マルチバース」「親子関係」「ベーグル」。 1.マルチバース あらためて指摘するまでもないけど、どちらの作品もマルチバースが舞台になっている。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』では主人公エヴリンが並...
読書

フィリップ・K・ディック『アルファ系衛星の氏族たち』感想

TVドラマ化企画が開発中だという記事を読んでおもしろそうだったので読んでみた。 アルファ星系との戦争のあと、見捨てられた衛星で精神病院の患者たちが独自の文化を形成して……という設定から『まぼろしの市街戦』を連想したけど、なんと映画公開より2...
映画

議論する女性たちが体現する民主主義、平等の理想/『ウーマン・トーキング』感想・考察

2005年から2009年にかけてボリビアのメノナイトコミュニティで実際に起きた事件から着想された小説の映画化。第95回アカデミー賞の脚色賞を受賞している。 実際に起こった事件というのは、眠っているあいだに家畜用の麻酔スプレーで昏睡状態にされ...
映画

変わったのはアリエルの見た目だけじゃない。王子のキャラクターを掘り下げて現代的にアップデート/『リトル・マーメイド』感想・考察

1989年公開の同名アニメの実写リメイク。アニメ版とストーリーの大筋は変わらないけど、ところどころ現代的にアップデートされている。魔女アースラと直接対決するのはアニメ版ではエリック王子だが、本作ではアリエルになっていたり。 "Part of...
映画

怪物を生みだすものは何か/『怪物』感想

映画は夜景から始まる。家々やビルの明かりが湖を囲むように輝いている。真ん中にある湖は真っ黒で、町の中心に空いた巨大な穴のように見える。 ガールズバーへの放火事件や学校での体罰問題などいくつかの事件がシングルマザーである早織、息子の湊、湊の担...
未分類

メタフィクション構造でアメリカを風刺する/『キラー・ビー』感想

amazon primeで『キラー・ビー』(全7話)、おもしろかった。人々から金を吸いあげて巨大になっていくポップカルチャー、SNSなどアメリカ社会の問題点への風刺。1話目からとんでもないことが起きるけど、第6話まで観ると虚構と現実がぐるん...
映画

有害な権力者である天才についてのファンタジー/『TAR/ター』感想

冒頭の公開インタビューのシーンやジュリアード音楽院での授業のシーンを通して、ケイト・ブランシェット演じるリディア・ターの音楽的才能、頭の回転の速さ、カリスマ性が説得力をもって描かれる。そのおかげで、2時間30分、ターの全身から放射されるカリ...
映画

苦みを抱えながらも生きていく、すべての生きとし生けるものへの生命讃歌/『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』感想

最近観た映画でいちばん泣いたし、泣いたのと同じくらい笑った。これは『ガーディアンズ』シリーズの『ノー・ウェイ・ホーム』。欠けたもの、悲しみ、痛みを抱えながらそれでも生きていくのだという生命賛歌。 ストーリーはシンプルで、アダム・ウォーロック...
読書

自由論とやっぱり『TENET』/高崎将平『そうしないことはありえたか?: 自由論入門』感想

決定論と自由は両立するか、両立論と非両立論とそれぞれに対する反論を網羅的に紹介、検討していく。日本では単著が翻訳されていないような哲学者の考え方も詳しく紹介されていてよかった。 自由の必要条件としての他行為可能性モデル(他の選択肢もとりうる...
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