去年Netflixで『ことりのロビン』が配信されて、そのコンセプト・アートをマシュー・フォーサイスが担当していることを知ったのがきっかけで、検索してみると絵本も出していることがわかり、日本で翻訳もされていたので図書館で『ポッコとたいこ』を借りて読んだのだった。
続けて借りたのが『ネズミのミーナ』。
以下、ネタバレありの感想。
自分の世界にしか興味がないミーナに、父親はいろいろなことをして外の世界にも興味を持ってもらおうとする。ある日、父親がリスだといって連れてきたのはどうみても猫だった。ネズミと猫がいっしょに暮らすことになり、不穏さがどんどん高まっていく。しかし父親が猫のことをリスだと思っているあいだは、猫はネズミもどんぐりも食べない。けど、父親が猫だと認識した瞬間に猫はネズミを食べようと追いかけ始める。逃げ出すミーナたち、捕まりそうになった時、シュールな展開があって終わる。美しい色遣い。猫がかわいい。

『ポッコとたいこ』もそうだったけど、シュールでちょっと不安になる要素を含みながら、全体としてはほっこりしたお話。
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