ろきせ

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映画

汝の隣人を愛することが全人類を救うことになる/『ノック 終末の訪問者』感想【ネタバレあり】

M・ナイト・シャマラン監督の最新作。嫌いな作家ではないのでいちおう新作はチェックしとかないと。原作はポール・G・トレンブレイの小説『終末の訪問者』。 ストーリーは、2人の父親と娘が山小屋で休暇を過ごしているところに4人の見知らぬ男女がやって...
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他者を救うことは可能か? 救いをめぐる四角関係/『ザ・ホエール』感想【ネタばれあり】

「神巨(おほい)なる魚(うを)を創造(つく)り給(たま)へり」                 ――創世記 メルヴィル『白鯨(上)』八木敏雄訳(岩波文庫)p.24 「海の鯨も神の声に従う」                ――『ニュー・イング...
映画

『自由意志の向こう側』を読んで考えたこと、あるいは『TENET テネット』論

木島泰三『自由意志の向こう側』の感想をtwitterで共有したら著者ご本人からリプライをいただいた。光栄かつ恐縮なことだったけど、自分が考えてることをぶつけるのは畏れ多すぎるので、ここに書いておく。 ニール:世界を救ったんだ。偶然に起こった...
映画

ちょっと変わってるけど喪失感と哀愁に満ちたハードボイルド/『PIG/ピッグ』感想

ニコラス・ケイジ主演で、大事にしていた豚を奪われた主人公がその豚を取り戻しに行く話と聞いて、ニコラス・ケイジがそこらへんにいる人を手当たり次第にぶちのめす映画かと思って観てみたら、なんと静謐なハードボイルドだった。 ニコラス・ケイジ演じるロ...
映画

奇妙で愛らしいメタ映画/『マッシブ・タレント』感想

この映画はニコラス・ケイジがニコラス・ケイジ本人を演じるコメディ映画だ。といっても、演じられるのは現実のニコラス・ケイジではない。われわれが映画やプライベートからイメージする「ニコラス・ケイジ」……オーバーアクティング気味のハイテンションな...
読書

ドストエフスキー『作家の日記3』小沼文彦訳(ちくま学芸文庫)と中編「柔和な女」読書メモ

『作家の日記』4,5,6と読んでもういいかと思ってたんだけど、収録されてる中編「柔和な女(やさしい女)」を読んどかないとと思って。あいかわらず政治評論には反発しか感じないけど、激しい主張のエネルギーがぴりぴりとページから伝わって充電されるよ...
読書

内田百閒『王様の背中』読書メモ

ツイッターのタイムラインにふかりふかりと流れてきたツイートがきっかけで読んだ。 「王様の背中」というショートショートに近い短い童話集とゲーテの作を翻案したらしい「狐の裁判」が収録されている。 前半の「王様の背中」は、教訓やオチもないシュール...
映画

闇の中の光、母、父、映画の光と闇/『フェイブルマンズ』感想

「アクターズ・スタジオ・インタビュー」にスピルバーグが出演したした回で、「あなたの父はコンピュータサイエンティスト、母は音楽家、もし彼らが宇宙人に遭遇したらどうやって意思疎通を図ろうとするでしょうか? コンピュータで音楽を作って話せるように...
映画

笑いの力でブラックホールから脱出せよ/『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』感想

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『メッセージ』みたいな、家族と人生についてシリアスに語るSFにすることもできたはずなのに、常にばかばかしい笑いを忘れず、涙と笑いが50/50……いや60/40になっているのがこの映画を特別なものにしている。 アメリ...
映画

権力が人を狂わせ、格差が悲劇を生む/『逆転のトライアングル』感想

超豪華クルーズ船に乗る金持ちたちに対して従業員がほとんど奴隷のように奉仕する、そのコントラスト。金を腐るほど持っているかどうかだけがこの違いを生んでいる。大富豪と、彼らからのくだらない願いを叶えるためのブルシット・ジョブで大金を稼ごうとする...
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