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『ジョン・ウィック』と『イコライザー』の違い、あるいは罪の贖いとしてのバイオレンス

ある種のアクション映画では登場人物たち(ほとんどは男たち)が銃で撃ちあい殴りあい、血を流し死ぬ。映画はなぜこのようなことを繰り返し描き、またわれわれ観客はなぜよろこんでそれを観に行くのだろうか。 最近の例では『ジョン・ウィック』シリーズがそ...
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”人生は夢”テーマのトルコ映画『あぁ、ベリンダ』感想・考察

Netflix配信のトルコ映画。1986年製作の同名のトルコ映画のリメイク作品である。 実力派のセレブ女優ディララは、シャンプーのCMで自分とは対極にある、働く母親であり良き妻であるハンダンという女性を演じることになる。撮影はなかなかうまく...
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最新作までの軌跡を読む/宮﨑駿『続・風の帰る場所』

渋谷陽一による2008~2013年までのインタビューに加え、ジブリ設立直前のタイミングで行われた、『未来少年コナン』やマンガ映画について語った富沢洋子によるインタビューと、長編監督デビューまでを総括したアニメージュ編集部によるインタビューも...
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どこまでいっても思弁的、なのにめちゃくちゃ笑えるコメディ映画/『バービー』感想・レビュー

マテル社の人形おもちゃバービーを映画化。マーゴット・ロビーは主演とプロデュースを務め、監督と脚本にグレタ・ガーウィグとノバ・バームバックを指名したのもマーゴット・ロビーだったらしいというだけあって、バービー役がハマっている。 すべては「バー...
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今度のミッションは「神」殺し? スパイ映画と決定論/『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』感想・考察

『ミッション・インポッシブル』シリーズの最新作、これまでのシリーズ作品のなかでいちばん好きかもしれない。過去作との違いはどこにあるんだろうか。 主人公のイーサン・ハントたちが世界を救うためにマクガフィンを追いかけるというのは同じだけど、今回...
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“ここはお墓よ”/『君たちはどう生きるか』を観て涙が止まらなかった理由

まずめちゃくちゃおもしろかったし世界観を楽しめた。その一方で、「これで終わりなんだ」と強く思わされて、悲しくて涙が出てしかたなかった。 今作はいままでの宮﨑駿監督作とは大きく違った作品だと思う。 『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』や『ハウル...
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『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』ここだけはこうしてほしかったいくつかのこと

ダイヤルの運命について インディがバジル(トビー・ジョーンズ)と最後に会ったとき、「必ず破壊してくれ」という言葉とともにダイヤルを託される。しかし映画のラストでダイヤルはインディのベッドサイドにある。 遺物の扱いといえばシリーズ1作目『失わ...
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『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』と『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の(マルチバースだけじゃない)共通点

2つの作品の共通点とは「マルチバース」「親子関係」「ベーグル」。 1.マルチバース あらためて指摘するまでもないけど、どちらの作品もマルチバースが舞台になっている。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』では主人公エヴリンが並...
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議論する女性たちが体現する民主主義、平等の理想/『ウーマン・トーキング』感想・考察

2005年から2009年にかけてボリビアのメノナイトコミュニティで実際に起きた事件から着想された小説の映画化。第95回アカデミー賞の脚色賞を受賞している。 実際に起こった事件というのは、眠っているあいだに家畜用の麻酔スプレーで昏睡状態にされ...
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変わったのはアリエルの見た目だけじゃない。王子のキャラクターを掘り下げて現代的にアップデート/『リトル・マーメイド』感想・考察

1989年公開の同名アニメの実写リメイク。アニメ版とストーリーの大筋は変わらないけど、ところどころ現代的にアップデートされている。魔女アースラと直接対決するのはアニメ版ではエリック王子だが、本作ではアリエルになっていたり。 "Part of...
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