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高野雅之『ロシア思想史 メシアニズムの系譜』読書メモ

ドストエフスキーが『作家の日記』で書いているとち狂ってるとしか思えない政治評論にびっくりして、いろいろ調べてるうちに見つけて読んだ。ロシア思想史において「メシアニズム」と呼べる考え方を持っていた思想家を、列伝体のかたちで一人ひとり論じている...
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老人を生に結びつける猫たち/斉藤なずな『ぼっち死の館』

ニュータウンにある古い団地を舞台にして、そこに住む老人たちを描く連作短編集。作者の分身と思しき主人公も猫を1頭飼っているし、主人公と仲良くなる隣人の女性も多頭飼いしている。団地の住人たちが野良猫に餌をあげたり気にかける描写も頻繁にある。おそ...
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ドストエフスキー『作家の日記6』読書メモ

『作家の日記』を読んできて思ったことは、ドストエフスキー作品の理解に『作家の日記』は欠かせないということ、ドストエフスキー自身の帝国主義的な考え方へのむかつきと、ロシア民衆ひいては人類が救われなければならないという切実で純粋だけど完全に非現...
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祝『アンダーカレント』映画化

2004年~2005年にアフタヌーン誌で連載された豊田徹也『アンダーカレント』が今泉力也監督で映画化されることに。まさに底流のように読み継がれてきた名作が、というだけでなく、20年前のリアルタイムで読んでいた自分が甦ってくるような感慨がある...
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『アドベンチャー・タイム』のデザイナー、マシュー・フォーサイスによる絵本『ネズミのミーナ』

去年Netflixで『ことりのロビン』が配信されて、そのコンセプト・アートをマシュー・フォーサイスが担当していることを知ったのがきっかけで、検索してみると絵本も出していることがわかり、日本で翻訳もされていたので図書館で『ポッコとたいこ』を借...
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『杉浦茂マンガ館 第1巻 知られざる傑作集』『第2巻 懐かしの名作集』を読んだ。

シュールすぎるギャグ漫画で有名な杉浦茂の初期作品集。時系列順に読むことで発見や驚きがいっぱいあった。 「コドモ南海記」は戦中に描かれた教育漫画だけどちゃんとギャグも入ってる。当時の南方幻想と日本統治のリアルが垣間見えて興味深い。 このギャグ...
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ドストエフスキー『作家の日記5』読書メモ

なんのためか? より高い、偉大な生活を送るため、偉大な、無私無欲で清らかな理念によって世界を照らすため、究極的に諸民族の有効的な団結という強力で偉大なオルガニズムを具現し創造するためである。このオルガニズムを政治的弾圧や剣によらずに、信念と...
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2022年の読書まとめ

まず『巨匠とマルガリータ』に感動してブルガーコフにはまり、『犬の心臓』、戯曲集を読む。 『フェミニズムはもういらない、と彼女は言うけれど』フェミニズム関連の本は常にチェックしてるんだけど通して読んだのはこの本だけだった。 ドラマシリーズ化き...
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