哲学

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読書

ダニエル・C・デネット、グレッグ・D・カルーゾー『自由意志対話』感想

両立論を主張するデネットとハード非両立論を主張するカルーゾーの論戦。 2人とも決定論を受け入れていて、自由意志論者(リバタリアン)が主張するような<自由意志>は否定している。 決定論とは、たとえばドミノ倒しのように、あるドミノが前のドミノを...
映画

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』ここだけはこうしてほしかったいくつかのこと

ダイヤルの運命について インディがバジル(トビー・ジョーンズ)と最後に会ったとき、「必ず破壊してくれ」という言葉とともにダイヤルを託される。しかし映画のラストでダイヤルはインディのベッドサイドにある。 遺物の扱いといえばシリーズ1作目『失わ...
映画

議論する女性たちが体現する民主主義、平等の理想/『ウーマン・トーキング』感想・考察

2005年から2009年にかけてボリビアのメノナイトコミュニティで実際に起きた事件から着想された小説の映画化。第95回アカデミー賞の脚色賞を受賞している。 実際に起こった事件というのは、眠っているあいだに家畜用の麻酔スプレーで昏睡状態にされ...
読書

自由論とやっぱり『TENET』/高崎将平『そうしないことはありえたか?: 自由論入門』感想

決定論と自由は両立するか、両立論と非両立論とそれぞれに対する反論を網羅的に紹介、検討していく。日本では単著が翻訳されていないような哲学者の考え方も詳しく紹介されていてよかった。 自由の必要条件としての他行為可能性モデル(他の選択肢もとりうる...
読書

自由意志の「自由」とはどのようなものでなくてはならないか/トーマス・ピンク『哲学がわかる 自由意志 (A VERY SHORT INTRODUCTION)』感想

著者は自由意志説者として「自由」の存在を擁護する。決定論と自由意志は両立しない、という非両立論の立場だ。 決定論と自由意志は両立するという両立論の立場も存在する。この本ではホッブズが代表として挙げられている。ホッブズによれば、あらゆる出来事...
映画

『自由意志の向こう側』を読んで考えたこと、あるいは『TENET テネット』論

木島泰三『自由意志の向こう側』の感想をtwitterで共有したら著者ご本人からリプライをいただいた。光栄かつ恐縮なことだったけど、自分が考えてることをぶつけるのは畏れ多すぎるので、ここに書いておく。 ニール:世界を救ったんだ。偶然に起こった...
読書

ドストエフスキー『作家の日記3』小沼文彦訳(ちくま学芸文庫)と中編「柔和な女」読書メモ

『作家の日記』4,5,6と読んでもういいかと思ってたんだけど、収録されてる中編「柔和な女(やさしい女)」を読んどかないとと思って。あいかわらず政治評論には反発しか感じないけど、激しい主張のエネルギーがぴりぴりとページから伝わって充電されるよ...
ゲーム

「桜井政博のゲーム作るには」勝手にベスト10

ゲームディレクター桜井氏がゲーム業界への貢献として始めたYoutubeチャンネル「桜井政博のゲーム作るには」。開設から約半年、数十本の動画がアップされてる。どの動画もためになる内容がぎゅっと簡潔にまとめられていて、ゲームへの見方がアップデー...
読書

リーヴ・ストロームクヴィスト著、よこのなな訳『欲望の鏡』読書メモ

タイトルや表紙を見かけたことがあった気がするけどスルーしてた。こんなにおもしろい本だったとは。発売されたときに読んでないことを後悔した。 現代において美とは何か、そこに働く力学はなんなのか、多面的に考察するコミック・エッセイ。 たとえば最初...
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