読書

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佐原徹哉『極右インターナショナリズムの時代: 世界右傾化の正体』

黒人差別があったから奴隷制が始まったのではなく、奴隷制を正当化するために人種理論と差別が始まったというのは衝撃だった。国際的なジハード主義者のネットワークやいまだに残るボスニア内戦の余波が極右思想に与えた影響、経済政策によって社会が破壊され...
読書

ホイットマン「ぼく自身の歌」感想

かなり長い詩。岩波文庫(酒本雅之訳)で140ページある。 スティーブン・キング原作の映画『サンキュー、チャック』を観たのがきっかけ。劇中で「ぼく自身の歌」が朗読されてて、その部分だけでも映画の内容とこの詩が密接に関係してるのはわかったけど、...
読書

2025年読んでよかった本まとめ

読まなきゃよかったなんて本はなかなかないけど。 エドワード・W・サイード著、大橋洋一訳『文化と帝国主義 改訳新版』(amazon) 今年はなによりサイードの本を初めて読めたのがよかった。帝国主義=植民地主義は人種差別なしには成立しないという...
映画

『クィア』と『裸のランチ』/バロウズ、クローネンバーグ、グァダニーノの三角関係

ウィリアム・S・バロウズの自伝的作品『クィア』をルカ・グァダニーノ監督が映画化した。ダニエル・クレイグが孤独で偏屈でジャンキーなゲイである主人公を熱演している。 映画全体の構成は原作の複雑な成立過程に影響されている。映画は印象的なセリフや主...
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男社会がいかに女性にとって(男性にとっても)有害なものになるか/『DUCKS(ダックス)仕事って何? お金? やりがい?』感想と意見

学生ローン返済のためオイルサンド採掘現場に飛びこんだ著者の自伝的グラフィックノベル。副題はまるでビジネス系の自己啓発書みたいだが、産業構造の変化によって衰退していく地方社会、男社会で女性がいかに過酷な体験をさせられるか、大企業による環境破壊...
読書

「金がすべて」「経済がすべて」でいいのか?/『オタク文化とフェミニズム』感想

本書のタイトルから想像していたのは、フェミニズムの視点から男性文化を斬りまくるというものだったけど、想像とは違って、オタク女性である著者自身の視点から、「2.5次元」や男性アイドルなど女性オタク文化について分析した論考がまとめられている(男...
読書

2024年読んだ本まとめ

今年ベストの読書体験は『ソーンダーズ先生の小説教室』。アメリカの作家であり大学で小説を教えるジョージ・ソーンダーズが、チェーホフやトルストイなどロシアの文豪たちの短編小説がまるごと収録されていて、それぞれの作品を1行単位、1ページ単位で精読...
映画

絶賛の声の多い『ロボット・ドリームズ』になぜもやもやしたのか言語化してみる

『ロボット・ドリームズ』はパブロ・ベルヘル監督によるアニメーション映画。2024年アカデミー賞の長編アニメーション部門にノミネートされた。孤独な犬とロボットの出会い、友情、別れを描いたストーリーだ。 細部までこだわった演出、なによりアース・...
読書

『男はクズと言ったら性差別になるのか』感想と考察

原題は"Arguing for a Better World How to Talk About the Issues About That Divide Us(よりよい世界のための議論 われわれを分断する問題についていかに語るか)"。 "...
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「自由意志」の「自由」とはどのような「自由」でなければならないか/李太喜『自由と自己の哲学』

「自由意志は存在するのか」という自由論について、選択ー非両立論という立場から論じられている。自由意志懐疑論者である私も日常生活では今晩なにを食べるかというようなことは"自由に"選択できると感じていて、「ほんとうのところ自由意志は存在してない...
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