期間限定で無料でシーズン1がまるごと観れるキャンペーンで、『テッド・ラッソ』や『ファウンデーション』も観たかったんだけど、完走できたのは『パチンコ』だけだった(しかも期限ぎりぎり)。
朝鮮、日本、アメリカ、3つの国の歴史と人が否応なく絡まりあう様を、戦前や80年代をカットバックしながら描いていく物語。シーズン後半は大阪・生野、東京、横浜がメインの舞台だし、ソロモンが突然かかってきた幼馴染からの電話で、標準語から大阪弁に変わるところとか、演出や作りこまれた細部まで味わえるのは日本に住んでる人間の特権で、観ないのはもったいない。全編刺さりまくりだけど、さらに、第6話のユン・ヨジョンの韓国語なまりの大阪弁が刺さるのは日本でも数十万人じゃないか。80億人分の数十万人というニッチのために作ってもらって大丈夫かなと思うけど、何世代にもわたる移民の物語はアメリカや他の地域でも刺さる人はいるんだろうし、そうあってほしい。シーズン最終話のラストには2021年の大阪で取材したインタビューが入ってて、ここでも涙絞られた。
日本で生まれ育ちアメリカに行ってバブル期の日本でのしあがろうとするソロモンが向かう未来に、祖母であるソンジャの過去が絡んでくる。過去を断ち切ろうとしても断ち切れない葛藤がテーマになってると思うんだけど、ソロモンの、そしてわれわれの未来はこれからどうなるのか。
シーズン2観るためにはいよいよApple TV+入るしかないか……。
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