映画

スポンサーリンク
映画

権力が人を狂わせ、格差が悲劇を生む/『逆転のトライアングル』感想

超豪華クルーズ船に乗る金持ちたちに対して従業員がほとんど奴隷のように奉仕する、そのコントラスト。金を腐るほど持っているかどうかだけがこの違いを生んでいる。大富豪と、彼らからのくだらない願いを叶えるためのブルシット・ジョブで大金を稼ごうとする...
映画

私たちが物語を必要とする理由/『アラビアンナイト 三千年の願い』感想

『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』のジョージ・ミラー監督の最新作。主演はティルダ・スウィントンとイドリス・エルバ。 物語論の研究者であるアリシア(ティルダ)が、ナイチンゲール目の瓶から現れた魔神(イドリス)に3つの願いを叶えてやるとい...
映画

グロテスクだけどロマンティック、青春恋愛人肉食ロードムービー/『ボーンズ アンド オール』感想

監督は『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ、主演の少女マレンを『Waves』のテイラー・ラッセル、マレンと出会う青年リーを『君の名前で…』主演のティモシー・シャラメが演じる。 ゴヤの「我が子を食らうサトゥルヌス」という絵がある。ロー...
映画

並行世界と倫理について/『アントマン&ワスプ:クアントマニア』感想

MCUのフェーズ5最初の作品。マルチバース・サーガはフェーズ4~6だから、序・破・急でいえば破にあたる作品で、マルチバース・サーガのラスボスといわれてる征服者カーンが本格的に登場する。 サノスとの戦いのあと、自伝を出版したりして世界を救うよ...
映画

退廃と美と永遠と/映画『バビロン』感想

『セッション』『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督最新作。 1920年代から50年代までのハリウッドを舞台に、サイレントからトーキーへの移行、映画スターの栄光と失墜、映画が作られる理由、映画が観られる理由、ハリウッドの光と闇を描く。...
映画

『バビロン』の予習で『雨に唄えば』を観た。

デイミアン・チャゼル監督の最新作『バビロン』は『雨に唄えば』を下敷きにしてると聞いて、予習しとこうと『雨に唄えば』観た。映画史に残る超有名作だからもちろんタイトルは知ってたし、雨の中をジーン・ケリーが歌い踊るシーンも観たことあったんだけど本...
映画

自分自身の狂気と愚かさと暴力によって不幸になる男たち『イニシェリン島の精霊』

『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー監督作。『スリー・ビルボード』は登場人物たちの激しい対立と人種差別・ヘイトの社会問題を描いた作品だったけど、今作でも二人の登場人物が激しくいがみあうことになる。 中年男と老人の子どもじみた対立、...
ゲーム

『イモータリティ』Netflix入ってたら無料でプレイ可能な、実写映像のみの『街』とか『428』みたいなアドベンチャーゲーム

イモータリティお蔵入りになった3本の映画のフッテージ、短いフィルムの断片を観ながら、映っている物をピンチアウトすると別の映像にリンクしていって、どんどん映像を見つけていって謎を解くというアドベンチャーゲーム。ゲーム性としては『弟切草』や『街...
映画

男らしさの呪いが生む悲劇『ノースマン 導かれし復讐者』

シェイクスピア『ハムレット』のもとになったデンマークの伝説をロバート・エガース監督が映画化。 エガース監督は『ウィッチ』でキリスト教道徳の外側にある世界を、『ライトハウス』でマッチョな男同士の対決を描いていたけど、本作ではその両方が含まれて...
映画

祝『アンダーカレント』映画化

2004年~2005年にアフタヌーン誌で連載された豊田徹也『アンダーカレント』が今泉力也監督で映画化されることに。まさに底流のように読み継がれてきた名作が、というだけでなく、20年前のリアルタイムで読んでいた自分が甦ってくるような感慨がある...
スポンサーリンク