2023年読んだ本まとめ

読書

2023年読んだ本は、図書館で借りた本が多くて新刊が少なかった。返却期限に追われて買った本は積読になってしまうことが多かった。

小説

小説のベストは『哀れなるものたち』。

といってもあとは『アルファ系衛星の氏族たち』とか『ティーターン』とか昔のSFを読んだくらいでほとんど読めてない。17年ぶりに出た百鬼夜行シリーズの新作『鵼の碑』も途中になったままだ。『ティーターン』はフェミニズムSFだったのがうれしい驚きだった。

長編小説はあとは自由意志関連で読んだ実験SF小説『時の矢』と

『君たちはどう生きるか』の原作本として読んだ『失われたものたちの本』で全部。

小説ではないけど宮崎駿監督のインタビューも読んだ。

あとは内田百閒の童話集『王様の背中』

人文書

割合としては小説以外、フェミニズムと自由意志の本が多かった。

ミソジニーを再定義する『ひれふせ、女たち:ミソジニーの論理』。

『フェミニストとオタクはなぜ相性が悪いのか』

「女の子写真」がもてはやされた当時の写真評論のボーイズクラブっぷりが衝撃的な『「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ』

リーヴ・ストロームクヴィストのめちゃくちゃおもしろいフェミニズムコミックエッセイ2冊『欲望の鏡:つくられた「魅力」と「理想」』、『禁断の果実 女性の身体と性のタブー』。

江原由美子編『性の商品化』収録の論文、全部は読めなかったんだけどその中の一編、浅野千恵「潜在的商品としての身体と摂食障害」


自由意志についてはデネットとカルーゾーとの対話『自由意志対話: 自由・責任・報い』、

『そうしないことはありえたか?: 自由論入門』、

『哲学がわかる 自由意志』

『自由意志の向こう側』。

自由意志についてはまだ興味あるし、フェミニズムも新刊がいっぱい出るだろうから追いかけていきたい。


他には、2022年末にドストエフスキー『作家の日記』でまるっきりネトウヨみたいな内容に衝撃を受けていろいろ読んだ。

漫画

漫画は年明けに杉浦茂を何冊かまとめて読んだのと、

完結した『東京ヒゴロ』

低体温ながん闘病記を知って追いかけた『断腸亭にちじょう』

『ぷらせぼくらぶ』

社会問題+妖怪漫画な『ようきなやつら』

漫画ではないけど『ようきなやつら』関連本として、『日本の植民地支配: 肯定・賛美論を検証する』パンフレット

ニュータウンに住む老人たちを描いた『ぼっち死の館』

台湾の作家の『三毛猫モブは猫缶を稼ぎたい』も応援したい。

桜玉吉、黒田硫黄、ネルノダイスキの新刊が読めたのはうれしかった。

丸尾末広『アン・グラ』

アメコミもちょこちょこ読んだ。

ロシアから亡命した作家による独裁体制のおそろしさと自由への意志を描いたコミック

『アドベンチャー・タイム』のデザイナー、マシュー・フォーサイスによる絵本『ネズミのミーナ』


読書メーターでみると2023年は50冊は読んでるらしい。冊数はそこそこ読んでるけど、読めなかった本はベッドサイドに積みあがってるし、小説はぜんぜん読めなかった。2024年は図書館の返却期限に追われるだけにならないようにしたい。

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